今月1日から改正道路交通法が施行されてしまいましたね。
これに関しては、諸々と矛盾点が指摘されていますが、
①駐車違反の取締り業務を民間業者へ委託した事。
②放置車両(運転者が車から離れて不在の状態)を確認した時点で、
即取締り作業に着手、ステッカーを貼られた時点でアウト(貼られる
直前に運転者が戻ればセーフなのだとか?)
③違反金を本人が納めに行くと同時に減点もされるが、違反ステッカー
を無視していると、後日その車の所有者の方へ罰金の支払い命令が
くる、その時点で振込みをすれば、減点はされないで済む。
④郵政公社の車両は、公共性が高いので対象外となっている。
このあたりが今回大きく変わったところでしょうか。
②については、飲食店や小売店へ毎日納品している配送業者や、黒猫
とか飛脚の車などは大変だと思いますよ、助手を付けるにも経費UPに
なるでしょうし、まず落ち着いて仕事出来ませんしね。(飛脚は以前から
よく走ってましたが)
③では、殆どの人が減点されない方法を選ぶと思いますよ、(所有者が
本人の場合は勿論、別でもその旨お願いしておけば良い訳ですから)
④は、公共性という点では今や黒猫や飛脚も相当高いと思いますけど。
当青山サロンの近くのコインパーキングには、朝から黒猫と飛脚の車が
仲良く並んで駐車して、集配作業をしています。(微笑ましい光景です)
そこで問題の①なんですが、警察OBの天下り先が多く選ばれている等
批判されてはいますが、一応民間業者には違いない訳で。
駐車監視員は“みなし公務員”とはいえ、やはり警察官ではないのです。
心配していた事が現実として、今日の新聞に掲載されていました。
昨日(6/5)午後4時半頃、港区六本木の駐車禁止区域の路上にバイク
を駐車しようとした男(25)が、「駐車できません」と注意した駐車監視員
の男性(36)に腹を立て、男性の右足を蹴って公務執行妨害容疑で逮捕
された。駐車監視員への妨害行為での摘発は全国初。(読売新聞)
駐車監視員としての教育は受けたとしても、違反者との接し方や話し方、
場の読み方などは実践を通して徐々に体得していくしかありません。
施行から一週間、今まで警察官が取締まっていてもトラブルが頻発して
いたことを、“みなし公務員”という名の無防備な民間人が代行する事に。
不慣れという前に、大きな不安と恐怖心を抱えたままだと思うのです。
先日のテレビで、同じく駐車違反の取締りを民間業者に委託している
お隣り韓国の事情をニュースで見ましたが、23歳の監視員の態度が
生意気だったという理由で、違反者を含む2~3人に引き倒された上で
頭をボコボコに蹴られ、意識不明の重体という事件が発生しています。
かと言って、駐車監視員全てに警察官と同じ権限を持たせる訳にも
いきませんし、安全の為に機動隊の様な格好をさせるのも逆効果の
恐れがありますので、すごく難しい問題だと感じている次第です。
凶悪な犯罪が日常頻発しているが故に、心配で仕方がありません。