大手スーパーのイオンが、団塊世代のサラリーマンが大量に退職を迎える
2007年ならではの新企画として、不要になった紳士ビジネススーツを紳士
衣料品1割引券に交換するサービスを展開、と夕刊フジが配信しています。
今年だけでも100万人近くが定年退職を迎え、家庭で不要になるスーツが
増える一方、趣味や余暇活動に向けて、カジュアル衣料などの需要が増す
と判断、こうしたサービスを年4回実施し団塊世代の取り込みを狙うとの事。
初回の割引券への引換えと利用期間は、今日(9日)から3日間なんだとか。
(全国のイオン・ジャスコ・サティの約440店舗で実施するそうなんですけど)
“機を見るに敏”な商人らしい商法と言うか、ベタな商売ですけど少し?では。
まず、大量の定年退職者層を取り込む方法として、どうしてビジネススーツ
と1割引券との交換なのか?、もっと他に手段はなかったのかという事です。
(団塊世代以外の男性・女性でも、紳士スーツを持ち込めばOKらしいです)
ビジネススーツを大量に集めたところで、店側に何かメリットでもあるのなら
判るんですけど、紙面では“リサイクル専門会社に委託して代替燃料に転換
して、製紙会社などで活用してもらう”とありますので、尚更理解不可能です。
集客が目的であればこんな手間の掛かることではなく、来店者の60歳以上
の方を対象に、アンケートに応えて頂いたら、カジュアル衣料1割引券を差し
上げます、ということで良いんじゃないですか?(貰ったら嬉しいものですよ)
更に、定年退職したら紳士ビジネススーツは不要になると思い込んでいる事。
定年退職後は、みんな趣味や余暇活動でカジュアル衣料を着る機会が増え
るとの読みが果たしてどこまで当っているのか?(ご隠居さんは少ないでしょ)
蓄えがあって悠々自適な方は別にしても、年金じゃ食えませんから次の仕事
を探して働く方のほうが多いように思いますけど。(当然スーツを着る場合も)
唯でさえ、サマーセールとかクリアランスセールでは2~3割引きが当たり前。
サラリーマンにとって、苦楽を共にして戦友と言っても過言ではないビジネス
スーツを、1割引券と交換するために差し出すとでも思っているのでしょうか?
サイズが合わなくなったり、古くてヨレヨレになったりであれば、別問題ですが、
なかなか手放すという訳には、これもサラリーマンの一分でしょうかね。<T>